【5W1H】
1、動画の公開日
2、動画の公開場所
3、動画を見てもらいたいターゲット
4、動画の用途・目的・達成したい内容
5、動画で伝えたいこと
6、動画の演出方法 how トンマナ
【参考資料】
7、ベンチマーク動画・参考資料・情報サイト
8、動画の主な構成案
【予算・スケジュール】
9、予算
10、納品方法
11、納品希望日
12、動画の使用期間
13、2次利用について
【その他】
14、ナレーションについて
動画活用の基礎は、5W1Hだ。
文章を書く際、「5W1Hを意識して書くこと」、と学生時代に習ったと思いますが、動画制作においても同じことが言えます。一つでも情報が欠けた状態で動画を制作してしまうと、最終成果物としての納品される動画が、思っていたものと全く違ってしまっているという場合もあります。
5W1Hのほとんどが重要な情報になるのですが、動画を演出する上においては、特に「Who」と「What」、「Why」の情報が重要です。誰に見てもらい、その人になんと伝えたいのか?、そしてその結果どういう反応を求めるのか?を決めることで、どこで見せるべきかの「Where」やどのように表現するかの「How」などに影響していきます。
例えばとして、展示会で見せる動画について解説したいと思います。
そもそもですが、展示会は、「Who」と「What」が展示会出展を決めている時点で決まっています。『最先端の車に興味がある人(Who)が集まる展示会にて、最新のコンセプトカーに関する(What)動画を見せる。その結果、さらに車に対する関心を高めてもらう(Why)。』と言ったように、要件をまとめていくことで、演出方法など、具体的に計画を形にしていくプロセスへと進んでいくことができます。
ちなみに補足ですが、「Where」は、展示会だけでは不十分な情報です。例えば、「展示会の壁にかけるモニターで公開する」のか?それとも、「営業ツールとして、営業マンがiPadなどのデバイス上で見せる目的で作る」のか?など、詳細な場所の情報を伝える必要があります。
インターネットの浸透により、参考資料は山のようにある。
動画制作ヒアリングシートの「7」と「8」の目的は、お客様との成果物のイメージを合わせるために必要な情報になります。
YouTubeなどの動画共有プラットフォームが登場するまでは、絵コンテなどのビジュアルイメージを元に、お客様とイメージを擦り合わせていました。しかし、昨今はインターネット上に溢れるほどの参考動画や資料が存在しています。お客様の方が、インターネット上にある動画の情報について詳しい場合も多く見られます。
「こんな動画を作って見たい」や「こんな内容を詰め込んだ動画を作りたい」などの情報を書いて頂けると助かりますし、もし構成案を作られているのであれば、その構成案をお教えいただけると、よりお客様のご要望にあう動画を制作することが可能になってきます。
動画制作の予算は、クオリティーに左右する。
テレビCMのクオリティーで動画を作るとしたら、3000万以上の予算が必要になってきます。こんな高い予算を動画に捻出することができる企業は、限られてくると思いますが、予算と成果物のクオリティーには、相関性があります。
動画制作にかかる費用は、動画を作る人達の費用だけではありません。動画に登場する「役者さん」や「ナレーター」の声、動画の背景で流れる「BGM」や「効果音」、撮影する「ロケーション費」や「スタジオ費」、動画のイメージを構築する「美術セット費」や光を操る「照明費」など、お客様の予算次第で、「できること」と「できないこと」がはっきりしてきます。
ベンチマークとする動画に無理やり似せようとすることも可能ですが、クオリティーが劣ってしまうことがほとんどです。
また、動画を作る人達の費用だけに着目すると、納期の長さは、予算を抑える上でプラスに働くことが多いです。短期間の動画制作ほど、拘束される時間が長くなってしまい、どうしても費用を高くしなければいけなくなります。
キャストやBGM、購入素材を使う際は、その契約期間にも気をつけよう!
キャストやBGM、購入素材は、永久的に使えるものではなく、使用期間というものが存在します。使用するものによって契約体系が異なりますが、だいたいの場合は、1年更新です。この点にも気をつけて動画の予算を考えて、動画を制作する必要があります。
まとめ
このように動画制作ヒアリングシートに記入頂いた情報をもとに、動画の内容や必要な予算、動画制作のスケジュールや納品方法を整理していき、動画制作を進行していきます。